SpaceXで気づいた「知るのが遅い」問題と、AIに監視させる構想
- SpaceX上場のニュースを知ったのは、最初の報道の約1か月後だった。
- 「知るのが遅い」なら、AIにニュースを見張らせればいいと考えた。
- ところが動かしてみると、AIに私の思い込みを崩された。
はじめまして、モムハンです。投資の知識はほとんどない素人ですが、AIを頼りに「米国株のニュースを見張らせたら、大きな値動きに早く気づけるのか」を確かめる公開実験をしています。うまくいかないことばかりの奮闘記です。
第1回は、始めたきっかけと、最初に作った仕組みの話です。なお、私は実際の売買はしていません。特定の銘柄を勧めることもしません。
知ったときには、もう上り坂の途中だった
2026年4月の終わり、SpaceX(スペースX)が上場するというニュースを、ニュースアプリのトップ記事で知りました。
そのときの感想は、「ふーん、イーロン・マスクがやっている、噂のSpaceXか。もし株を買えたら、将来上がるのかな〜」くらいのものでした。
あとで調べると、最初の報道は4月1日(その前から、界隈では噂があったようですが)。そして宇宙関連の株はそこから上がり続け、5月の終わりには平均で2倍以上になっていました。たとえば、3月30日の底から5月末の天井までで、次のように動いています。
- Rocket Lab(小型ロケットの打ち上げ):+161.8%
- Redwire(宇宙で使う機器):+235.9%
- Intuitive Machines(月面着陸機):+179.5%
- Firefly Aerospace(ロケット・月面着陸機):+149.0%
(あとから見た数字で、いちばん安いときから、いちばん高いときまでの動きです。銘柄を勧めるものではありません)
私が知ったのは、その上り坂のちょうど途中です。
おもしろいのは、天井が上場の日ではなかったことです。いちばん高かったのは上場の2週間ほど前で、上場の日にはそこから4割近く下がっていました。株価を動かしたのは「上場の日」ではなく、「上場するというニュース」のほうでした。
このニュースを知ったのは、自分から積極的に取りにいったからではありません。有名なニュースアプリで、トップに挙がってきたからです。なのに、そのタイミングで宇宙関連の株(米国で期待されている銘柄)を買っていても、利益を取れた。このことにびっくりしました。
同時に、こうも思いました。アンテナを張って、自分から少しでも早く情報を取りにいけば、利益を取るのはもしかして簡単なことなのでは?
だから、AIに見張らせることにした
大きく動くきっかけになるニュースは、たしかにある。でも個人は、そもそも知らないか、知っても遅い。英語のニュースを毎日追うのは、正直むずかしいです。
それなら、見張る役をAIに任せればいい。AIを「投資のプロ」兼「開発のプロ」として使えば、個人でもできるのではないか。そう考えて、2026年5月24日に仕組みづくりを始めました。本格的な開発は初めてなので、開発そのものもAIに任せています。
仕組みはシンプルです。
- AIが見張る会社を提案し、私がOKを出す
- ニュースを30分〜1時間ごとに集め、関係ありそうなものをAIが判定する
- 「買い候補」が出たときだけ、私にメールが届く
サーバー代は1か月300〜500円ほどです。
「全部AIまかせ」は10日でやめた
最初は、会社選びもニュースの選別も、全部AIに自動でやらせていました。ところが、AIが「もう起きた後の話」や「業界の違う話」を見分けられず、判定に回ってくるニュースの大半が役に立ちませんでした。
そこで作り始めて10日ほどで、会社を加えるときは必ず私がOKを出す形に切り替えました。**「AIが提案して、人が決める」ほうがうまくいく。**これが最初の学びで、いまもこの分け方を続けています。
でも、思ったとおりにはいかなかった
約4か月動かして、AIが判定したニュースは633件。そのうち「買い候補」のメールは0通でした。
自分では評価しきれなくなって、AIに点検を頼みました。
「速さ」が大事だと思って作った仕組みで、その前提をAIにあっさり否定されたわけです。
次回:効いていたのは「速さ」ではなかった
ただ、「早さは関係なかった」わけではありません。あとで整理すると、早さには2種類ありました。数分〜数時間の「速さ」と、数週間の「早さ」です。
次の回では、AIが私の仮説を否定した日のことを書きます。思ったとおりにいかないことも含めて、この実験を記録していきます。
この記事は投資助言ではありません。特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。投資は自己責任でお願いします。→ 免責事項